今回は「我が名はネロ」を読んだ感想を述べたいと思います。
[概要]
ローマ皇帝ネロの生涯をマンガにした作品。2巻構成になっている。ネロ帝は暴君と知られているが、コロシアムの拡張や、ネロ祭など芸術活動に力を入れていたと言われる。本作品は、暴君と言われるネロ帝と子を操り実権を握ろうと目論む母親や周りの人々との確執、皇帝が孤独であるという闇の部分と数々の栄光(光の部分)が共に描かれているのが見所。2巻構成なので、隙間時間に一気に読めるのでオススメ。
[感想]
ネロの残虐さというよりも、なんで惨劇が起きてしまったのかに焦点を当てて読んでみました。煙たくなった人を一方的に理不尽なやり方で処刑していくところは見ていて「おーこれぞ皇帝」と思う反面、やりたいように政治をするにはこうしなければならなかったんだろうなーと考えさせられるところもありました。
[読もうと思った理由]
マンガを読もうと思っていたところ、興味深い本があるなーと。史実をだいぶ曲げて何冊もあるのであれば読まなかった。作者がガンダムで有名な人だったので、これは読むしかないだろうと思った。実際読んでみて良かったので書評を書きました。
[こんな人にオススメ]
歴史物が好きな人。斬新的な考えを持つ人。ネロは10代で皇帝となり、30歳という若さで死去するまで数々の暴挙に出ている。なぜ暴挙に出たのかは興味深いものがありました。善政を行って後世の人々から称えらている人よりも、オリジナルを貫いて世の中をめちゃくちゃにした人の話の方が読み物としては面白いと思うので。
[結び]
今回は「我が名はネロ」を紹介させてもらいました。最後まで読んでいただいてありがとうございました。