本日は筒井康隆さんの「筒井順慶」を読んだ感想を述べたいと思います。
歴史小説と言うよりは、筒井順慶論。筆者が筒井順慶という小説をどうやって書こうといったところかろストーリーがはじまり、情報を集めていくうちに色んな人と出会う。筒井順慶をめぐる旅を独特の感性で描いた作品となっています。
読もうと思ったきっかけ
筒井康隆さんの「時をかける少女」を読んだ時に購入したのですが、読まずにいたのを読んだのがきっかけ。読み始めてみると意外と面白く、ストーリーの中に吸い込まれていきました。
洞ヶ峠
筒井順慶と言えば洞ヶ峠で有名ですが、どうして友好関係にあった明智光秀を見捨てんだといった謎に迫っていくところも小説の見所となっています。
明智光秀は2020年の大河ドラマに決定しているので、筒井順慶と洞ヶ峠のシーンがどう描かれていくのか密かに楽しみにしています。
筒井康隆の世界
筒井康隆さんの小説は昭和生まれ感があってしっくりくるなーと思いました。小説の時代背景もレトロな感じが出ていて良いなと思いました。
時代は昭和から平成、そして平成さえも終わろとしています。文明がどんどん進化していくことは大いに賛成なのですが、小説の舞台としてアナログはしっくりくるなーと思いました。
筒井順慶といった小説を筆者がどうやって書こうのかを考えるにあたってのプロセスがいまの時代と違うと思うので、昭和感を体験したい人にオススメの一冊です。
まとめと感想
筆者の昭和感溢れるオラオラ感が読んでいて良かったです。最近はアナログな時代のアグレッシブさがない人が多い感じがするので、そういった人には是非読んでもらいたいなーと思いました。