今回は工藤広伸さんの「ムリなくできる親の介護」を読んだ感想を述べたいと思います。なお本書はオンラインサロンのギガ盛りブログ飯を介して日本実業出版社から献本されました。

ムリなくできる親の介護 使える制度は使う、頼れる人に頼る、便利なツールは試す!
- 作者: 工藤広伸,染谷昌利
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本の概要
この本は介護のために会社を辞めた著者が地震の介護経験から介護を円滑におこなえるようにはどうするのかといったことが書かれています。四コマ漫画がところどころあり解りやすい仕様となっている。
介護は重たいテーマなのですが、避けて通ることが難しい。これから介護を行う人が読むとためになる本です。
使える制度は使う
介護をしなければならない状況になったとき、どういった制度を使うのかは知っておいて損はないと思います。
しかし、本の中でも書かれているのですが財産のことなど介護を行う側がどういったスタンスでやりたいのかは考えておいた方が私はよいと思いました。介護をする側が潰れてしまったら元も子もないので。
章の簡単解説
第1章「親が倒れた! 」最初に何をすればいい?
タイトルの通り介護がスタートしたときのことを実体験をもとに書いてある。これは人によって違いが出ると思うのですが、1人でも多くの人の体験談を聞くことは大事だと思いました。
第2章「親が認知症に! ?」認知症介護で気をつけること
後見人の制度のことなども書かれていました。実はこの制度、親が直面している状況だったので私はこの本を読んで良かったと思いました。
頼れる人に頼る
介護のコミュニティなどのことが書かれています。ケアマネージャーや行政書士なども登場しますが、介護は一人でするものではないのだなーと思いました。
章の簡単解説
第3章「プロにまかせてよかった! 」1人で背負い込みすぎずにラクになるサービスの数々
在宅介護か施設介護にするかという選択。介護サービスのことが書かれています。私は身近に介護関係の人がいることもあり、この辺は辛口になりますが人は誰しもが強い訳ではないと思うので頼れるものに頼りたいと考える人にオススメの章です。
お金持ちの人は高額な施設介護を利用するのも良いと思いますし、財布の中身を削ることなく行きたい人は在宅介護で創意工夫をするのも良いと思います。
第4章「仕事を辞められない! 」遠隔地からでも介護をする方法
この章は介護離職のことが書かれています。ここは人によっては凄く気になる内容となっています。介護離職に対する私の所見は最後の感想のところで書こうと思います。
便利なツール
インターネットの発達により、いままでできなかったことが可能になりました。介護に臨むにあたり、積極的にインターネットを利用していくことは私的には大賛成です。まだ大衆を対象として実現できてはいないAIによる介護なども私的には実現してほしいと思っています。
章の簡単解説
第5章「忙しくて時間がない! 」ツールを活用して介護をラクにさせよう
インターネットを活用して介護を円滑に進めるといった話。いまの時代、当たり前のこととなっている気もしますがどんなサービスが有効なのかを知りたい人にオススメの章。
第6章「それでも介護のために仕事を辞める! 」介護離職の心得
この章は社会的にみた介護離職。つまり現実が書かれています。著者が伝えたいことが書いてあるなーと私は思いました。
所見と感想
介護の現実が沢山書かれて重いなーと思う部分もありましたが現実的で良い本だと思いました。介護離職に関して私が思うことはやはり他人事これにつきます。
会社で働く人全てが介護経験者ではないし、介護経験者でなければ「私たちは会社に働きにきているんですよね。あなたが介護することで会社にとって何かメリットありますか」と言ってくるかもしれない。
介護と社会環境はまだ改善されなければならないことは沢山あると思うので、この本は貴重な一冊だと思います。
介護に対して思うことはいっぱいあるのですが、今回は書籍の紹介なのでこの辺で締めたいと思います。最後まで読んでいただいてありがとうございました。