今回はソーテック社様から献本いただいた、渕こずえさんの「ダンゼン得する知りたいことがパッとわかるNPO法人のつくり方がよくわかる本」を読んだ感想を述べたいと思います

ダンゼン得する知りたいことがパッとわかるNPO法人のつくり方がよくわかる本
- 作者: 渕こずえ
- 出版社/メーカー: ソーテック社
- 発売日: 2013/11/02
- メディア: 単行本
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NPOと聞くとボランティア集団といったイメージが浮かんだり、何かの協会でもつくって税金逃れでもするのと思うかもしれませんが実はそんなことはなく、NPO法人となるにはきちんとした審査を通って社会的な信頼を得ていることがこの本を読んでわかりました。
若い頃の私は自分中心に人生を考えてしまっていて、働く=会社等から賃金の等価として労働するものと考えていました。たしかに若いうちであれば労働力が基本的に高いので意味合いを考えて働く必要もありません。
だいぶ年を重ねていって働くことについての考え方が変わってきました。主観を重視しすぎないで、客観的に幅広く社会全体のことを知る必要があるんではないかと思ったのがこの本を読んでみたきっかけです。
もちろん会社で働くといったことが主たることなのですが、会社員の外にも法人としての一員といった選択肢があるんだということも踏まえた上でこの本を紹介したいと思います。
今回はNPO法人のこと、設立についてのこと、つくり方について本をもとに紹介します。本を読んでみて私が何を感じたのかで結ぶ方で締めくくりたいと思います。
NPO法人
まずはじめに、NPOとNPO法人ではまったく違うことを述べておきます。NPOといった言葉は幅広く周知されていますが、NPOは非営利組織のことで町内会などがこれに含まれます。ではNPO法人って何なの?となるとNPOの中でNPO法に基づいて、認証を受けて法人となった集団のことを言います。
NPO法人とは
NPO法人はNPO法(特定非営利活動促進法)に基づいて認証されて設立できるのですが、特定非営利活動とはいった活動なのかを知る必要があります。特定非営利活動がどんなものかがわかればNPO法人のこと、またそれが社会に必要とされていることの意味が理解できると思います。
特定非営利活動
特定非営利活動とはNPO法で掲げられた20の活動内容に該当し、かつ不特定多数の人々のためになる活動のことを言います。
不特定多数とありますが、一部の人たちだけのためにつくることはできない。つまり、世の中のためになる活動でなくてはならないということです。
非営利とは
非営利と聞くと利益を出してはいけない?と考えがちですが、実は違いました。
事業収益を上げて、そこから諸経費を引き、みなさんの人件費を引いて、それでもし利益が残ったら、それは次の活動に使う資金にするということ
とありました。つまり会社との違いは稼いだ分だけ懐刀という訳にはいかないだけできちんとお金をいただいて活動するといったことになります。
20項目
気になる20項目を紹介します。
①保健、医療または福祉の増進
②社会教育の推進
③まちづくりの推進
④観光の振興
⑥学術、文化、芸術またはスポーツの振興
⑦環境の保全
⑧災害救援
⑨地域安全
⑩人権の擁護または平和の推進
⑪国際協力
⑫男女共同参画社会の形成の促進
⑬子どもの健全育成
⑭情報社会の発展
⑮科学技術の振興
⑯経済活動の活性化
⑰職業能力の開発または雇用機会拡充の支援
⑱消費者の保護
⑲団体の活動・運営への助言、援助、連絡
⑳都道府県、指定都市の条例で定める活動
この中から一つでも該当していれば良い。たくさん掲げるよりもシンプルなほうが望ましい。
NPO法人を設立する
この本ではNPO法人を設立するにはどのような要件を満たす必要があるのか。また、設立までのプロセスが詳しく書いてありました。
これからNPO法人を設立しようと考えている人オススメの一冊です。
設立の良い例
良い例に関してはきちんと運営できている。また社会的に信頼がある法人です。活動が認められれば認定NPO法人になることもできます。
設立の悪い例
インターネットで検索すると要件(人数等の条件)だけ満たせば良いんでしょみたいなことが書かれていたりするのですが、本にも書いてあるようにきちんとしたプロセスを踏まないと運営がガタガタになってしまいます。この本は書類の面を決め細かに書かれているのでこれからNPO法人を立ち上げたい。またNPO法人の書類関係のことを知りたいという人は一度読んでみると良いでしょう。
NPO法人のつくり方
本のタイトルにもあるように、申請書類の作成、申請受理から認証・登記。また運営の仕方まで書いてありました。どういった活動のNPO法人を立ち上げるのかはそれぞれですがつくり方のプロセスは共通するものがあるのでこれからNPO法人を立ち上げたいという人にはこの本を読むことをオススメします。
チェックする項目
本を読み進めていくと、設立の申請書類を作成する前にチェックシートを埋めていくプロセスがあります。チェックシートをきちんと埋めた後に、それをもとに申請書類を作成するプロセスを踏んでいるところは他に読んだ人(Amazonのカスタマーリリースレビューを参考にしました)と同じように好評価。私がこん本を良い本だと思ったところです。
NPO法人のつくり方がわかる本とは
NPOの設立を考えている人にはこの一冊をオススメします。書類の申請の仕方から認定・登記。また運営といったプロセスが盛り込まれています。
まとめと感想
NPO法人がどういったものでどんな活動をしているのかを知るだけてなく、つくり方まで載っていたので勉強になりました。NPO法人の活動はこれから注目されてくると思うのでどのようなプロセスを踏んで設立され、どういったことをもとに活動されているのかを知ることができて良かったです。今回は「NPO法人のつくり方がよくわかる本」の紹介をさせてもらいました。最後まで読んでいただいてありがとうございました。